下北手地区社会福祉協議会 会長のご挨拶

下北手地区社会福祉協議会
会長     長谷川武司

 社会福祉協議会は民間の社会福祉活動を推進することを目的とした営利を目的としない民間組織です。昭和26年に制定された社会福祉事業法(現在の「社会福祉法」)に基づき、全国各地に社会福祉協議会が設置されました。
 秋田市では昭和24年に発足した(財)秋田市社会福祉事業協会を改組し、昭和28年に社会福祉法人秋田市社会福祉協議会が誕生、昭和29年から地域福祉推進のため市立の小学校学区を単位とする地区社会福祉協議会(以後、地区社協と呼ぶ)が設立されるようになりました。
 このような経過を経て、昭和48年4月1日、下北手地区社会福祉協議会が設立されました。設立に携わった下北手の先輩諸氏は下北手地区社協会則第1条第1項に『社会福祉推進のための調査・研究』と記しました。その文言には、地域社会の課題に社会福祉事業がなすべきことを調査し、その精神を「きわめ」、「みがき」をかけようという姿勢が示されており、私達下北手地区社協の大きな方針となっています。
 ところで、「社会福祉」という言葉から何を連想されるでしょうか。ある人は市民生活の安定や充足を、他の人は社会基盤のユニバーサルデザイン化や歩道の点字ブロック、老人福祉施設などを思い浮かべる方もいるでしょう。このように、社会福祉の全体像は人々の生活に結びついて、大きな広がりを持っています。
 発足以来50年を迎えようとしている下北手地区社協は各種の福祉サービスや相談活動、ボランティアや市民活動の支援、共同募金運動への協力など、全国的な取り組みから地域活動まで、さまざまな場面で地域の人々と協力し実現を図ってきました。その支えとなったものは現代風の表現をすると『絆』で、私達はその精神を大切に守りながら、社会福祉実現のため努力していきたいと思います。

2022年7月